京都府旅館ホテル生活衛生同業組合教育旅行部会は4日、本能寺文化会館(京都市中京区)で第35回献立講習会(修学旅行フェスティバル)と旅館経営合理化展示会を開いた。修学旅行に参加する子供らのアレルギーに対応する料理メニューなどが展示され、会員らが熱心に見学していた=写真。
会は修学旅行シーズンに備え、会員旅館・ホテル全体の接遇と衛生管理の向上を目指して毎年開催されている。
場内では修学旅行生への食物アレルギー対応に関する相談を受け付ける「食物アレルギーの子 京都おこしやす 旅館・ホテル対応専門窓口」も紹介。同窓口は昨年9月から京都府が開設しており、修学旅行を受け入れる旅館・ホテルや宿泊施設に食材提供をしている事業者らの相談を受け付けている。対応する相談内容は、フロント、調理場、食事会場での対応方法や、食物アレルギー対応食の提供の仕方について。相談はファクスやメールで専用の相談シートにより受け付け、アレルギーに関する専門知識のある管理栄養士などの相談員が対応する。
会では組合有志らで作ったペットボトル飲料「京、とま郎茶」も紹介。健康に配慮し、京都産にこだわったブレンド茶で、販売主体は組合員旅館の日昇館。市販の商品より高めの温度で滅菌の熱処理をし、処理時間も多くかけるなど、衛生面で配慮している。修学旅行生の水分補給に、安全で安心なものを提供したいとの思いから作られた。ラベルには同組合のゆるキャラ「とま郎くん」がデザインされている。