京都府観光連盟が総会開催 乙訓の観光振興などに注力


あいさつする田中会長

 公益社団法人の京都府観光連盟(会長、田中誠二・大和学園理事長、313会員)は14日、京都東急ホテル(京都市)で令和6年度通常総会を開いた。昨年度の事業と今年度の事業計画、予算について報告。今年度はデータに基づいた観光振興の促進や乙訓地域の観光振興などに取り組むことを確認したほか、観光関連事業功労者等の表彰を行った。

総会の冒頭あいさつした田中会長は、西脇隆俊京都府知事と松井孝治京都市長によるトップ会談で、オーバーツーリズムの解消に向けて、府と市が協調して取り組みを一層推進するとの合意がなされたことに言及。

 その上で、「連盟としても京都府、京都市の多彩な観光資源に光を当てて、『海の京都』『森の京都』『お茶の京都』『竹の里・乙訓』の『もうひとつの京都』の周遊観光の促進などを通して観光分散につなげるとともに、府市協調の中で収益性を高める取り組みを強化したい」と述べたほか、特に竹の里・乙訓の観光振興に地域連携DMOとしての機能を発揮したいと意欲を示した。

 また、来年に迫った大阪・関西万博に関しては、会期中の食イベントやガラディナーなどを通して和食の発信や食文化の交流を図る「和食と世界の食サミット」の実施や、淀川舟運にちなんだ新たな周遊型観光コースなどを発信する「京都の川めぐり」などに取り組むと紹介した。

 今年度の事業としては、国内外での観光情報の発信のほか、昨年創設の「京都観光アカデミー」の運営などを通した京都の観光人材の育成に取り組む。また昨年11月に運用を開始した「京都観光データプラットフォーム」によるビッグデータの収集・分析と、データに基づいたマーケティングとプロモーション施策の展開を進める。

 観光関連事業功労者等の表彰では、観光功労者として知事表彰と会長表彰が各2人、優良従業員・優良職員として21人、優良観光団体2団体が表彰を受けた。

 新役員は以下の通り(敬称略)。

 副会長=奥田敏晴(京都府市長会会長、城陽市長)、吉本秀樹(京都府町村会会長、伊根町長)、鈴木一弥(京都府副知事)▽理事=井上敬章(嵯峨野観光鉄道社長)、横井雅史(京都市観光協会専務理事) 


あいさつする田中会長

 
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