京都バリアフリーツアーセンター(京都BFTセンター、代表=中村敦美・サポートどれみ・バリアフリーツーリズム京都代表)は5日、京都市で「ユニバーサルツーリズム推進フォーラムin京都」を開いた。全国から、観光関係者ら160人が参加。ユニバーサルツーリズム(UT)を進めるための基本的な考え方や先進事例、行政からの支援策などについて情報を共有した。
同フォーラムは、日本バリアフリー観光推進機構、近畿運輸局、京都府と府観光連盟との共催で、京都観光アカデミーとの連携事業。主管は京都府旅行業協同組合、同旅行業協会。中村元・日本バリアフリー観光推進機構理事長、勝谷有史・なにわ旅館社長、本村龍平・観光庁参事官が基調講演した。
「バリアフリー観光で増客増収の秘密」をテーマに話した中村氏は、自身が理事長を務める伊勢志摩バリアフリーツアーセンターの考え方や取り組みを紹介。
UTの需要は要介助者だけではなく、介助者や家族、同行者など全てが含まれているとして、UT市場の大きさを解説。その上で、障害者や高齢者をひとくくりにしない「パーソナルバリアフリー基準」での対応の必要性を指摘。
伊勢神宮の施設がUD化しないことや、設備が完全にUD化していなくても、要介助者がいることで対応可能になることもあることを解説した上で、「あらゆる人をお客さまとして認識、理解することで、接遇の準備が整い、おもてなしの質が最大化されるし、観光マーケットは拡大する」と述べた。
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