京阪バス、外国人向け観光バスに新コース、外国語案内士が京都観光案内


すしの手作り体験

 京都定期観光バス「おこしバス」を運行している京阪バス(京都市、三浦達也社長)は1日、訪日外国人観光客を対象に、外国語案内士が同乗し観光案内する「世界遺産と京都での特別な体験」コースを開始した。月曜日は中国語、金曜日は英語で案内する。京都SKY観光ガイド協会の登録ガイドが観光案内士を務める。

 コースは、世界遺産・二条城のほか、体験スポットを回るなど外国人のニーズに特化して設定。「おこしバス」の他のコースでは訪れることができない場所ばかりの、ユニークなコースとなっている。所要時間は約7時間。

 まず二条城を見学。その後、京都市中央卸売市場内にある「京・朱雀すし市場」ですしの手作り体験。外国人向けにサラダ巻きとサーモン、エビ、マグロの握り方を教え、生魚が苦手な人にはその場であぶり、食べやすくする。自分で作ったすしが昼食となる。

 次いで、京菓子の老舗・俵屋吉富に移動し、併設された京菓子資料館で菓子の歴史や、本物の花や木かと見まがう20年以上前に作られた菓子などを鑑賞する。冷抹茶と季節の生菓子を和風な雰囲気の場所で味わう。

 体験中はそれぞれの施設のスタッフの説明を外国語案内士が通訳してくれる。最後は東映太秦映画村。からくり忍者屋敷や手裏剣投げ体験のほか、テレビや映画の撮影が行われるオープンセットなどが楽しめる。

 12日の試乗会に参加したエイチ・アイ・エス(HIS)勤務のイタリア人、ナッザリ・アリアンナさん(26)は「二条城も英語でしっかり説明が聞け、すしや和菓子など穴場スポットで体験ができたのが良かった。太秦映画村では大好きなエヴァンゲリオン京都基地でエヴァに乗れて楽しかったです」と話していた。

 金額は大人1万7千円、小児1万1千円。運行は9月30日までの予定だが、延長も考えているという。京阪バスの松竹淳二・経営戦略室部長は「京都のオーバーツーリズムの解決の一助になればと思っている」と述べた。


すしの手作り体験

 
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