熊本県人吉温泉にある清流山水花あゆの里(全75室、有村充広社長)はこのほど、既存チャペルを和モダン客室へリニューアルする工事を実施した。総合企画はリョケン(静岡県熱海市)、設計監理は石井建築事務所(東京都新宿区)。工期は約3カ月で、投資額は約3千万円。
同館には、球磨川を一望できる眺めの良い場所に、婚礼時のチャペルとして使用可能な会場が以前からあった。一方で、最近は近隣の国宝指定されている神社での挙式需要が増え、チャペルとしての稼働が低下していた。そのため、近年は主にグループ客の食事会場として活用していた。
昨年5月には、チャペルと同フロアの大宴会場を椅子・テーブル形式の多目的ダイニングに改装し、夕食会場のグレード感の向上と、パーティー兼バイキング会場との連携・一体使用による収容規模の確保が可能に。グループ客にも対応する食事会場が確保できたことから、有効にスペースを活用するため、既存チャペルを和モダン客室へと改装を実施した。
新設された和モダンビュープレミアムルームは、球磨川と人吉城址を望む大きな窓、木のぬくもりと柔らかな照明の温かみが特徴の客室。穏やかな時間を過ごすための大きく広々としたデイベッド、窓に面したソファセット、開閉の調節が可能な電動カーテンを設置。浴室からも球磨川を望むことができる。
和モダンビュープレミアムルーム