業績の改善状況にかかわらず「防衛的賃上げ」も
政府が10日に公表した2024年度版「中小企業白書」は、コロナ禍から売上高が回復する中、人手不足に苦労している中小企業の課題、今後求められる取り組みを解説した。人材の確保に向けて、業績にかかわらず賃上げを迫られている中小企業の実態を明らかにしたほか、生産年齢人口の減少などで就業者数の増加が見込めない中、省力化への投資や単価引き上げなどを通じた生産性向上の必要性を提言。人材や設備への投資、M&Aなどの意欲的な投資行動も重要と指摘している。
「中小企業白書」の主な内容を紹介する。
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