静岡県の伊豆観光推進協議会は4月28日、東日本大震災の影響で宿泊客が減少した伊豆エリアへの旅行需要喚起と被災地の東北地方を応援する企画「伊豆から元気を、東北へ」を、宿泊予約サイトを運営する大手4社と共同で始めた。伊豆エリアの宿泊施設で東北の地酒や食材、土産品を提供するプランを4社のサイト上で販売する。4社が特定の地域の活性化に向けて協力し、企画を実施するのは今回が初という。
参画するのは、るるぶトラベルを運営するi.JTB、宿ぷらざを運営する日本旅行と、楽天トラベル、じゃらんnetの4社。
宿泊プランでは、東北地方の販売店や酒造組合から直接買い付けた商品を利用する。
宿泊キャンペーンのため同協議会と伊東温泉旅館ホテル協同組合は4月28日、各宿泊施設から注文を取った地酒や銘菓の東北への買い出しを実施。事前に伊豆の各地から集めた支援物資をトラックで福島県会津若松市の支援物資センターに運び込んだ後、空いたトラックの荷台に買い付けた商品を載せ、伊東温泉に運び入れた。
同日には同キャンペーンの告知イベントとしてチャリティー抽選会を東京交通会館(東京都千代田区)で開催。伊豆半島内各地の無料ペア宿泊券35本や8温泉地の名産品を景品に用意した抽選会は人気を集め、1時間ほどで景品を出し尽くすほどの盛況ぶりだった。
キャンペーン期間は8月31日まで。
4社では今後も旅行需要喚起や地域活性化に向けた取り組みを検討するという。
告知イベントを開催(東京・有楽町)