佐賀県観光連盟は7日、大阪市の大阪第一ホテルで、旅行会社や報道関係者を対象に2010年上半期向けの観光素材やモデルコースを紹介する「SAGAセミナー」を開催した。セミナーでは、11年春に全線開業する九州新幹線鹿児島ルート開通で建設される「新鳥栖駅」、嬉野温泉に来年4月再建されオープンする公衆浴場「古湯」などを紹介。5つのモデルルートについても説明した。
整備が進む新鳥栖駅は、佐賀県の新たな玄関口となる駅。団体客に対応できるよう、大型観光バス用駐車場や大型公衆トイレが整備される。また、九州の高速道路が交差する「鳥栖ジャンクション」まで約10分という立地条件から、九州各地の観光地への交通拠点として期待されている。
嬉野温泉の公衆浴場「古湯」は、05年に老朽化と地震の影響で一度は取り壊されたが、現在、大正13年建設当初の設計通りに再建中。大正ロマンあふれるレトロな外観が特徴で、来年4月に同温泉のシンボルとしてオープンする。
富士町の古湯温泉郷は、チーズフォンデュをもとに、温泉水、和風だしを加え、みつせ鶏や地元の野菜を絡めて食べる「古湯フォンデュ」を新メニューとして開発。新しい名物にしようと、温泉郷の旅館8軒で提供を始めた。
神崎市は、国の名勝「九年庵」を、来年のゴールデンウイーク期間に一般公開すると紹介。九年庵は、銀行家として活躍し、貴族院議員も務めた佐賀出身の大実業家、伊丹弥太郎が築いた別荘と庭園。新緑の季節に九年庵が公開されるのは初めて。詳しい日程は後日発表する。
7月に開いたセミナー