全国の信用金庫などで組織する「よい仕事おこしネットワーク」(事務局=城南信用金庫)は3月26日、愛媛県東温市の「陽光桜」を使ったビールなど商品の完成披露セレモニーを東京都内で行った。ネットワークが進める観光地応援事業の一環。
東温市は松山市の東隣の町で、桜の新品種「陽光」誕生の地で知られる。同市に本社を置く「遠赤青汁株式会社」の経営者の父、高岡正明氏が海外の亜熱帯や極寒の地でも咲く桜をつくろうと品種改良して開発したもので、物語は2015年に笹野高史氏の主演で映画化もされた。
今回、陽光の葉を材料に使ったビールとカステラの2商品を開発。ビールは東京都清瀬市の市役所職員が生産したホップを材料に東京都大田区のブルワリー「大鵬」、カステラはさまざまな地域とのコラボ商品を手掛ける長崎県諫早市のメーカー「菓秀苑森長」がそれぞれ製造した。
セレモニーで内閣府地方創生推進事務局長の青木由行氏が「各地の名産品をつなぎ、新しい価値を生むという、地方創生の意義ある取り組みだ」と、野田聖子・地方創生担当相の祝辞を読み上げた。
会場となった東京都大田区の「羽田イノベーションシティ」では、関係者による陽光の記念植樹も行われた。
商品は東京都内の愛媛県のアンテナショップ「愛媛せとうち旬彩館」や、東温市内の観光物産センターで販売する予定。
商品を手にする城南信用金庫の川本恭治