富山県地方創生局次長・観光振興室長の宮崎一郎氏
富山県は20日、「令和4年度富山県ゆかりの偉人等を活用した海外プロモーション・関係人口拡大事業業務」におけるラグジュアリートラベル企画の説明会を東京都千代田区の都道府県会館で開いた。国内外富裕層を顧客に持つ旅行会社数社が出席した。
富山県が生んだ偉人、化学者の「高峰譲吉」と画商の「林忠正」の人生ストーリーに焦点を当て、海外富裕層向けツアーのモデルプランを発表した。
アドレナリン、タカジアスターゼの発見者で、米国では「バイオテクノロジーの父」と呼ばれている高峰譲吉は、事業成功で得た富を日米親善、民間外交に惜しみなく投じ、ワシントンＤＣポトマック河畦の桜の苗木のドナーとしても知られている。
「高峰譲吉モデルプラン」では、高峰が1904年のセントルイス万博のジャパンパビリオンを買い取ってニュージャージーに移築し、当時の日米交流の場となった別荘「松風殿」が現在は同氏の出身地である富山県高岡市に移設されていることからここを訪れる。高峰と米タフト大統領との晩餐（ばんさん）会メニューへのオマージュとなる「ガストロノミー」ディナーも開発、提供する。想定ターゲットは、米国を中心としたメディカル関連、米国在住日本人、全世界のドクター、医学界のＭＩＣＥなど。
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