JR西日本と新潟県が共同で実施している「新潟カレッジ」の成果報告会が11月20日、ホテルグランヴィア大阪(大阪市北区)で開催された。大手旅行会社や新潟県、JR西日本の担当者を前に、参加大学の学生による旅行プランのプレゼンテーションが行われた。
優秀賞には、関西大学(大阪府)の「アート」と地元の観光資源とをコラボさせるプランが選ばれた。3年に1度開催されている「大地の芸術祭」の作品が点在する越後妻有エリアを周遊するプランで、好奇心が旺盛で行動力のある関西の女子大学生をターゲットにした。
プレゼンテーションでは、地元の取り組みを紹介するゲストスピーカーとして、NPO法人市民活動ひとさぽ理事、樋口道子氏も登壇し、地元と大地の芸術祭の魅力をアピールした。
関西大学は、宿泊施設の少なさや携帯電話の電波が届かないなどの課題解決として、レンタルのキャンピングカーやキャンピングトレーラー「リトルガイ」などを使う回遊型アート鑑賞を紹介した。
また、新たな切り口としては、農家などの自家用軽トラックの荷台を借りたキャンプも発表。回遊型アート鑑賞を楽しむための「大地の芸術祭制覇BOOK」の発行も提案した。
成果報告会ではこの他に、神戸松蔭女子学院大学(兵庫県)が、上越エリアで雪室文化を生かした弁当の発売やグランピングなどを提案。和歌山大学(和歌山県)が、佐渡エリアでの割引切符の設定や、体験メニュー、漫画などを取り入れた旅のしおりなどを提案した。