全国の旅館・ホテル経営者に聞く「5類移行、現場はどう変化」 観光経済新聞が調査


今春の観光・温泉地は多くが活況を呈している(岡山県湯郷温泉)

「客足伸び」目立つも状況まだら模様 「アクリル板撤去、マスクは自己判断」

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが今月、5類に移行した。旅館・ホテルの現場はどう変わったか。入り込み、予約状況や感染防止対策について、全国の主な旅館・ホテルの経営者に聞いた。

入り込み、予約状況

 「伸びている」とする施設が目立つが、昨年10月の水際対策緩和による効果を指摘する声が多い。ほかに「以前と変わらない」など、地域や施設により状況はまだら模様だ。

 「予約状況は以前より格段に良い。マスク着用緩和、5類移行により一気に増えてきたものと考える。今後起きるであろう、一段落したときの落ち込みを少し心配している」(北海道)。

 「客足は確実に増えている」(東北)。

 「5類になったからといって急激な変化はないが、団体・インバウンドが少しずつ戻ってきている」(東北)。

 「全国旅行支援が4月上旬で予算に達してから予約は低調。5類へ移行後の予約状況等については以前と変わりない」(関東)。

 「コロナ期間中と比べれば明らかに客足は伸びているが、県民割などの施策による効果が大きく5類に移行したから増えたとは見えない」(関東)。

 「当地はスキーシーズンがハイシーズンのため、毎年ゴールデンウイーク後は静かになるが、今年は全国旅行支援が当地では4月8日に販売停止になったこともあり、反動なのか例年より出足は緩く、夏休みまであまり予約は伸びていない」(甲信越)。

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