全国コロナ検定、受検料無料で開始


 エンフィールは15日、全国コロナ検定を受検料無料で開始すると発表した。

健康経営の支援プログラムを提供する株式会社empheal(エンフィール)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:西口 孝広、株式会社NTTドコモとエムスリー株式会社の合弁会社)は、慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム(拠点:神奈川県藤沢市、代表:中澤 仁)の協力を得て、東京都に本社を置く企業9社864名に対し2021年6月25日~30日にわたり、新型コロナウイルス感染症の知識・行動に関するリテラシー調査である、『コロナ検定』を先行実施いたしました。*¹
その分析結果と、それに基づく「一人ひとりの新型コロナ感染予防行動のレベルをもっと高め、自分たちで自分の身を守る」ための取り組みとして、UI等をリニューアルした『全国コロナ検定』として提供開始することにしました。
●一般向けの『全国コロナ検定』(無償)
実施URL:https://site.empheal.co.jp/covid-19_alljapan_exam_project/

●企業・法人・組織単位向けの『全国コロナ検定』(有償)
※法人単位で申込の場合、企業単位でのスコアリング・レポーティングが可能となります。

問い合わせURL:https://site.empheal.co.jp/ncvtp

  • 実施の背景

東京ではオリンピックを迎える前での4度目の緊急事態宣言の発令に至り、まだまだ感染爆発と隣り合わせの状況です。そんな中、感染拡大リスクを少しでも下げるためには、一人ひとりの正しい知識と行動が大切です。

当社は、都内に勤務する20代~50代の864名に新型コロナウイルス感染症の知識・行動に関するリテラシー調査を実施し、現状を把握することからスタートしました。この調査は、当社と慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム『みんながヒーロープロジェクト』*²、医師らの監修・協力によって共同開発。「新型コロナウイルスを自覚なく他者に感染させやすい時期はいつか?」「ワクチン接種後に副反応があるときは、どこに相談するべきか?」等、「新型コロナウイルス感染症の知識」に関する10問と、「新型コロナウイルス感染予防行動が十分に出来ているか」という行動レベルを確認する10問の計20問で構成しているクイズであり、『知っているようで、知らないこと』、『出来ているようで、出来ていないこと』を自ら体験し、検定を通じてリテラシーを向上させることが期待できます。

調査の結果、100点満点換算で平均点が49.02点というスコアになり、新型コロナウイルス感染症に対する知識、行動レベルが未だ十分ではないことが改めて判明しました。これは、まだまだ感染予防行動レベルを高めることが出来るということでもあります。

なお、年代別によって知識・行動リテラシーが異なり、相対的に若年層(20~30代)において、十分な知識・感染予防行動がとれている割合が低い結果となり、特に「飲食時の感染対策」に関する予防行動については、若年層の点数が相対的に低いことが分かりました。

また、『目・鼻・口を触る前に、できるだけ手洗い・手指の消毒を行う』という感染予防行動は、感染経路を遮断するうえでとても重要な行動ですが、「良く出来ている」という割合は、両世代とも12~13%程度と低い結果になりました。(詳細は「新型コロナウイルス感染症リテラシー調査結果」ご確認ください。)

そこで当社は、「一人ひとりの新型コロナ感染予防行動のレベルをもっと高め、自分たちで自分の身を守ってほしい」という想いから、産学協同で開発した『全国コロナ検定』を社会全体の感染症予防啓発アクションとして、一般の皆様へも無償提供することにいたしました。

先行して『コロナ検定』受検された864名の回答者のうち、72%の方が検定を受けることが役に立ったと回答しており、本検定が日本国民一人ひとりの感染予防行動を高めるきっかけになることを願っております。

そして、当社および慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアムでは、コロナウイルス感染症拡大抑制のための施策を検討しており、みんながヒーロープロジェクトでは、特に重要である“目・鼻・口を触らない”という啓発のポスター・ビデオの公開等を行っています。

  • 先行調査である、新型コロナ感染症リテラシー調査結果

働く20~50代864名の調査結果によると、以下のことが分かりました。

●年代別によって知識・行動リテラシーが異なる(図1)
●若年層(20~30代)と、中年層(40~50代)では、大きく差がある感染予防行動がある(図2)
●年代を問わず、共通して低い感染予防行動がある(図3-①)
●年代を問わず、共通してこまめな換気の徹底が不十分である(図3-②)

 

これらの考察として、『飲食時の対面状況・会話状況、エレベーターや更衣室などの密室での会話を控える』といった、感染を拡大させないという行動が、相対的に20~30代において十分な行動がとれている割合が低いという結果になっています。特に飲食時の行動や、換気が難しい閉鎖空間での会話を控えることは感染予防行動の大切なポイントであり、現在の感染者数が若い世代に多いという状況との関係が考えられます。

そして、年代を問わず、啓発を高めていく観点として、『首から上を触るときには、手指の消毒を行う』という感染予防行動は、感染経路を遮断するうえでとても重要な行動であるが、良く出来ているという割合は、両世代とも12~13%程度と低い結果になり、また、『こまめな換気』に関しても38~39%程度とまだまだ改善の余地が十分ある結果となっています。

感染予防行動として、これらのポイントを改善していくことが、感染者数抑制に寄与すると考えます。

 

*¹調査期間:2021年6月25日~6月30日
調査対象:東京都内に本社を置く企業9社に勤務する864名
調査内容:調査内容:新型コロナウイルス感染症に対する知識と、感染予防行動に関するリテラシー調査

*² 慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム(https://hip.sfc.keio.ac.jp
健康と情報の専門家集団「慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアム」は、「コロナ慣れ」が広がる今、すべての人が初心に戻り、感染症の基礎知識を学び直すことが重要だと考え、「みんながヒーロープロジェクト」を立ち上げ、有志専門家らの指導・監修のもと、新型コロナウイルス予防啓発ツールを開発している。
10代~20代の若者らの意見×医学×情報科学×アート性を融合させたポスターは、ウイズコロナ時代を乗り越える「Society 5.0」のヘルスコミュニケーションツールとして大きく注目されている。
特設ホームページURL:https://www.keiosfchic-covid19hero-project.com

 
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