全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)青年部(山口敦史部長=山形県・ほほえみの宿滝の湯)は、日本学生観光連盟(学観連)との共同インターンシップ事業「若旦那・若女将密着体験プロジェクト」を今年も行う。3日は東京都内で、事業に参加する学生への事前説明・勉強会を開催。学生を受け入れる8軒の青年部旅館が、それぞれの宿の特徴や、旅館で働く人の心構えなどを説いた。
事業は今年で3回目。「若者に旅館の魅力を知ってもらい、旅館で働く人を増やすとともに、旅館に宿泊する人も増やしたい」と、青年部の「宿未来プロジェクト委員会」(塚島英太委員長=長崎県・ホテル長崎)が企画した。
今年は8月24日から26日までの2泊3日で、関東信越の8軒で実施。宿での就労体験ほか、宿の特徴を生かした宿泊プランの作成も行い、優秀なプランは宿のホームページや各宿泊予約サイトで実際に販売する。
説明・勉強会には学観連所属の学生ら約30人が参加。学生を受け入れる宿の代表者は「旅館では若い人材を募集しています。ぜひ、皆さんと一緒に働きたい」「プロジェクトを機に、旅館業に興味を持つ人がたくさん増えるとうれしい。将来につながる、いい思い出を作ってほしい」などと述べた。
青年部の山口部長は「旅館は世界に類を見ない形態の宿泊業。日本の文化、歴史を体現している。ぜひ、旅館に就職してもらい、私たちと一緒に日本の文化を守っていきましょう」とあいさつした。
事業に参加する学観連のメンバーと全旅連青年部員ら