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グランプリを受賞した秀花園のパフォーマンス
宿泊業の経営者や従業員が、自身の宿や宿で働くことの魅力をアピールする第7回「旅館甲子園」(全旅連青年部主催)が6日、「宿フェス」会場(東京ビッグサイト)で行われ、最高賞のグランプリを「秀花園」(静岡県熱海)が受賞した。
「扇芳閣」(三重県鳥羽)、「温泉旅館みたけ」(神奈川県箱根仙石原)を加えたファイナリスト3軒がステージで各20分間プレゼンテーションし、発表内容やパフォーマンスを7人の特別審査員(委員長=横山公大・高知市議会議員、第20代全旅連青年部長)、全旅連青年部員、一般来場者が審査した。
秀花園は熱海市で「秀花園 湯の花膳」「湯宿みかんの木」の2軒を経営。「お客さま良し、社員良し、会社良し」の「三方良し」を経営理念に掲げ、社員一人一人がやりがいをもって働ける職場づくりを進めている。
接客では「1分の1の接客」をモットーに、「お客さま一人一人に寄り添い、それぞれのニーズに応える丁寧な接客」を徹底。OTA主催の「売れた宿大賞」で部門別2位を受賞するなど顧客から高い評価を受けている。
扇芳閣は「世界中の子育て家族から最も愛される旅館」とのビジョンを掲げ、子どもがのびのびと遊べる「プレイスペース」や同館オリジナルを含めた多くの絵本を所蔵するライブラリーを設置。家族客が2倍、子ども客が4倍に増加した。
温泉旅館みたけは「人と人とのご縁」を大切に、ボードゲームや餅つき交流会、宿を貸し切っての「アカデミーキャンプ」など、地域住民や宿泊客が交流できる機会を創出した。
旅館甲子園は隔年の開催。今回は全旅連青年部員の宿など1500施設を対象にエントリーを募り、有識者や本紙記者らによる2回の審査を経て、ファイナリスト3軒を決定した。
グランプリを受賞した秀花園のパフォーマンス