
固い握手を交わす山田新会長(右)と高橋前会長
全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)女性経営者の会(JKK、98会員)は17日、2025年度総会を東京都の全旅連会議室(全国旅館会館内)で開き、任期満了に伴う役員改選で新会長に副会長の山田佐知氏(兵庫県・ほてるISAGO神戸)を決めた。
山田氏は「JKKは世代交代もあり、若い会員にも入っていただいている。一方で、われわれの世代は、自分自身のケアにも向き合わなければならない年代に達している。そういったこともみんなで補い合いながら、皆さんと共に頑張っていきたい」と意気込みを述べた。
総会には各会員のほか、全旅連の井上善博会長、亀岡勇紀専務理事、同青年部の塚島英太部長らが出席し、来賓あいさつした。
今年度は、「観光を通して地域に光を! ~Strategy&Innovation~」をスローガンに掲げ、五つの委員会を通じてピンクリボン活動の啓蒙、インバウンド向けSNSの発信、勉強会などの取り組みを引き続き推進する。また、これらの活動を通じて会員の増強および不在県の解消にも努めていく方針だ。
会では、前会長の高橋美江氏(栃木県・益子舘里山リゾートホテル)が「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産への登録実現に向けた署名の協力を会員に呼び掛け。「目標としている100万筆を47都道府県で割ると、1都道府県あたり約2万件。栃木県の全旅連組合員は289施設で、1施設あたり約70件になる。各都道府県の対抗戦になってもいい。(数を)積み上げないことには、観光業界は一体何をやっているのかという話になってしまう」と訴えた。
総会前には、温浴用循環型ろ過装置専門メーカー、ショウエイ(神奈川県川崎市)営業部副部長の長谷川秀法氏を招き、「浴槽運営の衛生管理」をテーマに勉強会を開催。レジオネラ属菌の増殖およびレジオネラ症の感染予防について理解を深めた。
固い握手を交わす山田新会長(右)と高橋前会長
山田新会長