
「価値共創」を訴える清水会長
四つの「つくり」に沿って事業を推進
全日本ホテル連盟(ANHA、1171会員<正会員229施設>)は13日、ホテルメトロポリタンエドモント(東京都千代田区)で2023年度定時総会を開いた。任期満了に伴う役員改選では、清水嗣能会長(ホテルリバージュアケボノ)が再選。コロナ禍を鑑み、正会員の年会費と客室割会費の半額措置を決定した。同連盟の理念MVV(ミッション、ビジョン、バリュー)を基軸に、「国づくり」「会づくり」「人づくり」「宿づくり」の4本柱に沿った各事業を推進していく。
「価格競争から価値共創へ」
清水会長は冒頭、今春に連盟会員を対象に実施したアンケートで、一番困っていることについて85%以上が「人手不足」と回答したことを報告。同課題解決の一案として、セントラルフロリダ大学・原忠之博士が同連盟50周年式典で解説した、「従業員の賃金を上げて人材を集め、客室料金を上げ賃金の上昇分を補う」アメリカでの事例を紹介。清水会長は「日本も現在その局面にある」と述べ、「業界全体として、価格競争から価値共創へと転換しなければならない。価値を創出する業界にしなければならない」と主張した。
23年度事業計画では、前年度同様に国づくり、会づくり、人づくり、宿づくりの4本柱を軸に据え、各分野が密接に連携して事業を推進する。
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