
調印式での井上社長(右)と金山社長
婚礼事業やMICE関連事業を展開する八芳園(東京都港区、井上義則社長)は13日、福岡市のFMラジオ局「コミュニティラジオ天神FM(コミてん)」を運営するコミュニティメディアパートナーズ福岡とパートナーシップ協定を締結した。両者の資源やノウハウを有効に活用し、地域活性化やインバウンド増加を目指す。
八芳園は、婚礼事業で培ったノウハウを国内外の宴会事業やMICE等のプロデュースに活用し、2020年には同館のほど近くにポップアップ型ショールーム「MuSuBu」を開業するなど、多角的な事業展開や、東京発の地域の魅力発信の拠点としての活動に注力してきた。コミてんも、福岡市中央区大名で九州各地をはじめとする多くの企業や自治体とのタイアップイベントを多数開催している。
協定内容では、福岡を中心としたエリアの食材を使った商品プロデュース、観光コンテンツの磨き上げ、地域資源(農畜産物・加工品・伝統工芸品等)の販路拡大など8項目を設定。今回の提携を機に、両者は「交流文化創造拠点の創出」のテーマのもと、インバウンドを踏まえた福岡県や他地域との連携を通した観光産業の振興、MICEの推進などを図る。
八芳園社長の井上氏は、「MuSuBuを通し、1次産品の作り方や食べ方など『HOW』を発信し、交流により新しい価値観や文化が創造されていくことで交流文化創造拠点として機能するだけではなく、コミュニティラジオ天神FMと連携することでさらなる情報発信の強化が図れる」との展望を述べた。コミュニティメディアパートナーズ福岡代表取締役の金山利治氏も、「当社ラジオメディアでの福岡や九州エリアの情報発信を、東京のMuSuBuと連携することで、広範囲での情報発信とコミュニティ形成を行っていければ」と期待を寄せた。
調印式での井上社長(右)と金山社長
両者の最初の具体的な取り組みとして、今月19日から23日まで、MuSuBu(写真上)とコミてんカフェ(福岡市中央区)で福島の桃を体感するポップアップイベントを開催。福島の桃や、桃を使用した特別限定メニューを販売した。同様のイベントを徳島県松茂町の交流拠点施設「マツシゲート(Matsushigate)」でも8月2日から13日まで実施する予定だ。右は提供メニューの一つ、福島産桃のスムージー。MuSuBuを拠点に、八芳園は東京と地域、地域と地域を結ぶ事業を推進していく