国際観光旅館連盟近畿支部(西村肇支部長)は7月25日、大阪市中央区の大阪料理会館会議室で開いたIT戦略部会にリクルート社の担当者4人を呼び、同社が無断で作成、公開した宿泊施設の“公式フェイスブックページ”の意図について説明を求めた。リクルート社は、公式フェイスブックページの無断作成、公開について謝罪した。
近畿支部が、7月13日付で送付した書面「フェイスブックページ削除の要請」の中で求めていた「近畿支部会員旅館すべての『該当ページ、スポット、チェックインクーポン等』関連するすべての削除」について、「近畿支部189軒の全削除が7月22日に完了した」と報告した。また、今後についても「全削除要請には応じる」と約束した。現在、他支部でも全削除要請の動きが加速している。
作成の意図については「フェイスブック内に宿泊施設の公式ページを作ることで集客効果が高まると考えた。じゃらんnetの管理画面上から公式ページも操作できるようにすることで宿泊施設の作業を効率化できると考えた」と弁明した。
出席した支部会員からは、「すでにSNSに取り組んでおり、これまで培ってきたものが台なしにされた」「じゃらんを旅行業者と思い、接してきたことが間違いだった。広告業者と再認識して対応していかなければならない」などの声が聞かれた。
リクルート社の出席者は以下の4人。秋山純・編集長兼プロデューサー(カスタマーアクションプラットフォームカンパニー、ネットビジネス推進室、プロダクトマネジメントグループ、じゃらんnetチーム)▽瀬戸山雅之氏(カスタマーアクションプラットフォームカンパニー、旅行ディビジョン、事業推進部、事業推進グループ)▽酒井宏明・ゼネラルマネージャー(カスタマーアクションプラットフォームカンパニー、旅行ディビジョン、営業2部、兵庫グループ、京都・丹後・滋賀グループ、奈良・和歌山グループ)▽唐澤直芳・ゼネラルマネージャー(旅行カンパニー、営業統括部、営業1部、関東営業1グループ)
じゃらんから4人が出席(写真奥)