兵庫県の有馬温泉観光協会は3日、松葉ガニを使った料理のバリエーションを広げ、有馬の食の魅力向上につなげようと、神戸市の有馬町地域福祉センターで「有馬美食倶楽部松葉ガニ料理コンテスト」を開催した。温泉旅館の調理長らが応募した22品の料理を並べて審査。結果は近くホームページなどで発表する。
同協会は、昨年10月21日に浜坂町漁業協同組合(兵庫県新温泉町)と浜坂産松葉ガニを直接取引する契約を締結。同時に、旅館と飲食店が一体となって産地と安全性にこだわった旬の食材を紹介していく有馬美食倶楽部を立ち上げた。
審査は有馬美食倶楽部の会員15人が務めた。盛り付け、インパクト、味の3項目を100点満点で採点。コンテスト会場には、有馬温泉の金泉の赤湯をイメージした松葉ガニの土鍋ご飯、銀泉を使用したカニしゃぶなど、調理長らが工夫凝らした料理が並んだ。審査結果は同倶楽部のホームページで近く発表。来冬にコンテストの作品を基にした料理を販売する。
有馬温泉観光協会の當谷正幸会長は「温泉旅行はヘルスツーリズムでもある。今後、美容にもつながる食の提案をしていきたい」と話した。コンテスト終了後、有馬美食倶楽部で扱う料理の第2弾のテーマを、篠山市で取れた有機野菜を使った、立杭焼の器による蒸し料理と発表した。
料理のコンテスト