今年3月末に観光庁長官を退任した溝畑宏氏が、東北観光博を盛り上げ、東北の震災復興を後押しするため、自転車で東北を走っている。4月27日に福島県相馬郡新地町をスタート。1週間ほどの単位で数回にわたって東北入りし、9月ごろまでに東北1周約1600キロを走破する。走行中の模様は動画配信サイト「ユーストリーム」で生中継されている。
この企画は「みちのくひろし旅」と銘打たれている。震災復興にかかわるイベントなどをサポートしている一般社団法人のRE—BORN47のプロジェクトとして実施されており、東北観光博実行委員会が後援、観光庁スポーツ観光推進室が協力している。
溝畑氏は、東北観光博で設定されている28の観光ゾーンのすべてを自転車で巡る。東北の太平洋側を北上し、青森県でUターンして日本海側を南下する。8、9月ごろに福島県いわき市にゴールする予定。9日午後現在では、岩手県花巻市付近を走っている。
溝畑氏は自転車で旅をし、在任中の協力に対する感謝を人々に伝えながら、東北、観光の魅力を各種メディアを通じて発信する。出発後にはテレビ、ラジオの番組の取材も受け、東北観光博を宣伝している。
動画配信にユーストリームが協力しているほか、スポーツ用品販売のゼビオがウエアや自転車を提供。支援車両を自動車メーカーのホンダが提供している。
観光博をPRしながら自転車で東北を快走する溝畑氏