創立100周年のKLMオランダ航空、ピーター・エルバースCEOが来日会見開催


 10月7日に創立100周年を迎えたKLMオランダ航空は、ピーター・エルバースCEOが来日記者会見を開いた。

KLMオランダ航空(以下、KLM)は、10月7日に創立100周年を迎えました。設立当時から同じ名称で存続している航空会社として世界で最も長い歴史を誇るKLMは、オランダにて盛大な記念祝典を開催し、この節目となる日を祝いました。創立100周年を記念し、代表取締役社長兼CEOのピーター・エルバースが来日し、駐日オランダ王国大使館にて記者会見を実施しました。

左から エールフランス航空 KLMオランダ航空 日本・韓国・ニューカレドニア支社長 ギヨーム・グラス、KLMオランダ航空代表取締役社長兼CEO ピーター・エルバース、オランダ王国大使館 駐日大使 ペーター・ファン・デル・フリート閣下左から エールフランス航空 KLMオランダ航空 日本・韓国・ニューカレドニア支社長 ギヨーム・グラス、KLMオランダ航空代表取締役社長兼CEO ピーター・エルバース、オランダ王国大使館 駐日大使 ペーター・ファン・デル・フリート閣下

  • KLMオランダ航空 代表取締役社長兼CEO ピーター・エルバース(Pieter Elbers)のコメント

「KLMが創立100周年を迎えたことは、KLMの事業、革新が1世紀にわたって成功を収めてきたことを証明しているだけでなく、お客様とパートナー企業がKLMに寄せてくださっている信頼の証しです。そして、民間航空の航路で世界地図を描いたKLMの先人を称えるものです。KLMは、設立当時から同じ名称で存続している航空会社として世界で最も長い歴史を誇ります。パートナーシップとアライアンスを推し進めた初の航空会社であり、その後、多く航空会社がKLMに続きました。これにより、世界中の何億もの人々が1つになりました。KLMの創始者、アルバート・プレスマンが述べたように、空の海は全ての人々を1つにします。KLMは、この100年にわたる数多くの功績と取り組みを誇りに思います。そして、行動力と自信を胸に、次の1世紀を迎えます。これまでと変わらぬ開拓者精神と進取精神でKLMは持続的発展と革新という課題に前向きに取り組んでまいります」

  • 環境サステナビリティの目標

KLMは創立100周年にあたり、「FLY RESPONSIBLYー責任ある航行」というコミットメントを打ち出しました。世界で最も歴史ある航空会社だからこそ、KLMオランダ航空は航空産業が環境に与える影響について責任ある航行を目指し、航空産業全体にメッセージを発信、共に手を携えて未来に向けて何をすべきか考え、お客様にも呼び掛けて実際に行動を起こすことが重要だと考えます。 具体的な取り組みとして、今後500キロ以下の路線に関しては鉄道会社などとの連携により、フライト以外の移動方法も視野に入れて路線計画を構築することを調査しています。実際に2020年3月からは現在週5便を運航しているアムステルダムーブリュッセル間を1便減便し、スキポール空港の地下から出ている高速鉄道「タリス」と提携してKLMのチケットと同じように販売、長距離線からのスムーズな乗り継ぎを提供していきます。
KLMは1990年に環境センターを設立し、様々な課題に取り組んでいます。その1つがバイオ燃料の導入です。現在ロサンゼルスにあるバイオ燃料のプラントに続き、2022年にはオランダ国内でのバイオ燃料プラント完成に向けての投資計画が進行中です。KLMはヨーロッパのエアラインとして唯一大陸間の定期便(ロサンゼルスーアムステルダム間)でバイオ燃料を使用していますが新プラントが完成した暁には、将来、他の路線、たとえば日本路線でもバイオ燃料の利用を検討することが可能になります。
本年10月3日にはマイクロソフト社が米国―オランダ間のKLMおよびデルタ航空のフライトで出張する全社員のフライトに匹敵するバイオ燃料をKLMの企業向けバイオ燃料プログラムで購入することを共同で発表しています。バイオ燃料の購入により、マイクロソフト社は出張渡航のCO2をオフセットできる仕組みです。
また、新型の飛行機、「FLYING-V」 を研究開発しているデルフト工科大学をエアラインとしてサポートすることを2019年6月3日に共同で発表し、世界中で話題になりました。独特な形状により空気抵抗が少なく、それによって2割、燃料の使用を減らすことができる画期的な機体です。エアバスの最新型機材、A350と同じ席数314席を有し、通常の滑走路を使用できる「FLYING-V」の飛行は2040年―2050年を予定。オランダにて10月7日に行われた100周年記念イベントでは飛行実験用のプロトタイプと機内のモックアップを公開し、実現に向けて着実に歩みを進めています。
KLMは次の100年に向けて、様々な側面から環境問題に取り組んでまいります。

ご参考:KLM Sustainability 2018年報告書より
・【資源化への努力】:2011年と比較し、廃棄物排出量を50%削減
・【CO2削減】:2005年と比較し、2030年にCO2排出量を50%削減する目標
・【CO2オフセットプログラム】:2018年度の利用者は8万8千人
・【CO2オフセットプログラム】によるパナマでの植林面積312ヘクタール

  • KLMが考える日本市場

KLMは1951年以来68年に渡り、継続して日本路線を運航しています。アジア太平洋地域の中で、また世界的な戦略において日本市場はKLMオランダ航空の最重要マーケットの1つです。日本市場の特徴として、ビジネス渡航、そして観光旅行の2つの両輪が強力な市場として共存するので、航空会社としてはそれぞれのニーズに的確に応えていくことが重要な課題です。また、日本のスタンダードなサービスのレベルは世界と比較して極めて高いので、日本のお客様の求めるサービスの品質も自ずとレベルアップされています。そのご要望に応えていくことはKLMの大きな課題です。
KLMには路線別のサービスプログラムがあります。日本路線ではオランダ人客室乗務員と共に日本人客室乗務員がサービスします。ビジネスクラスではホテルオークラアムステルダムのスターシェフが考案する本格的な日本料理が選択でき、エコノミークラスでも和食、洋食の選択が可能です。また、スキポール空港では日本語を話す地上職員が到着、乗り継ぎ、出発のご案内をして好評です。

  • 外資系航空会社初の導入!LINEで24時間365日 有人サポート

KLMオランダ航空は、現在、電話やメールでのお問い合わせのほか、ソーシャルメディア(Facebook、メッセンジャー、Twitter、WhatsApp)を通じて、24時間365日、日本語を含める世界の10言語でお客様にサポートを提供しています。
日本においては、2018年からLINEのオフィシャルアカウント(@klmjp)を開設し、キャンペーンやお得な航空券のご案内、旅先の情報、航空券の予約・フライトの運航状況確認ページへのご案内などを提供しています。創立100周年を迎え、デジタルマーケティング強化の戦略のもと、LINEを使ったマーケティング活動を強化しており、現在さらなる機能拡充を進めています。
2019年内に導入予定で、外資系航空会社として初めて、お客様と1対1のコミュニケーションや双方向のコミュニケーションが可能となる24時間365日の有人によるQ&A対応をはじめ、機能拡充後、お客様はLINEのトーク画面で、航空券のご予約やご変更、チェックイン、ご希望の座席指定、超過手荷物の手配などが可能となるサービスを順次導入していく予定です。
また、創立100周年を記念して、KLMオランダ航空の飛行機の形をした世界で人気のオリジナルキャラクター「Bluey:ブルーイ」のLINEスタンプ(全16種)を近日中に販売予定です。(価格:50LINEコイン、120円相当)

LINEスタンプ「ブルーイ」 イメージLINEスタンプ「ブルーイ」 イメージ

  • 冬期 日本就航スケジュール(日本発:2019年10月26日~2020年3月28日)

KLMオランダ航空は2019冬期スケジュールで成田発アムステルダム行きを毎日1便で運航します。関西国際空港からも毎日1便運航、週14便で日本とアムステルダム、そしてアムステルダムからは強力なハブ、スキポール空港からの豊富な乗り継ぎ便でKLMの充実した世界に広がるネットワークを提供します。
【東京-アムステルダム冬期運航スケジュール: 週7便】
成田発:KL862 毎日運航 11時25分発 同日15時30分着
機材B777-200  ビジネス34席, エコノミー286席
【大阪-アムステルダム冬期運航スケジュール:週7便】
関空発:KL868 毎日運航 11時5分発 同日15時00分着
機材B777-200 ビジネス34席、エコノミー286席
もしくは 機材B787-9 ビジネス30席 エコノミー 264席

  • オランダにて 「KLMエクスペリエンス」を格納庫で開催

オランダでは、100周年当日の10月7日に、ウォプケ・フクストラ(Wopke Hoekstra)オランダ財務相を迎えて盛大な記念祝典を開催しました。フクストラ財務相、お客様、パートナー企業、エールフランス‐KLMのエグゼクティブ、そして様々な部署から参加したスタッフがともにKLMの100年の歴史を振り返り、持続可能な未来を見据えました。
また、KLMは創立100周年に合わせて、記念本「Welcome Aboard-100 years of KLM Royal  Dutch Airlines」を発行しました。

  • 100番目のデルフトミニチュアハウスを発表

KLMは1950年代より、特製のデルフトミニチュアハウスを大陸横断便のワールドビジネスクラスにご搭乗のお客様にプレゼントしています。デルフトミニチュアハウスは、オランダ各地の歴史的建物を模しています。1994年以降はコレクションの数がKLMの周年と同じになるように追加されており、新たなミニチュアハウスはKLMの創立記念日である10月7日に発表しました。100番目である今年のミニチュアハウスは、ウィレム=アレクサンダーオランダ国王一家が居住するハーグのハウステンボス宮殿を模しています。
KLMオランダ航空 代表取締役社長兼CEO ピーター・エルバースは、「私にとって、ハウステンボス宮殿はKLMとオランダの特別な絆を、そしてこの100年間 KLMが”Royal” を社名に冠してきたことを象徴しています。このため、100番目のデルフトミニチュアハウスがこの非常に特別な建物を模していることを誇りに、そして光栄に思います」と、述べています。

 
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