
琉球銀行のカードビジネス関連の役務利益が25年3月期に8億8500万円を超える見込みとなった。イシュイングとアクワイアリング業務を手掛ける同行は同月末にVisaデビットカード発行枚数が20万枚の大台に乗り、カード加盟店数が1万店超、年間取扱高が810億円となる見込みだ。
同行はカード加盟店の開拓や資金決済などアクワイアリングを行う独自システムを開発。同行が扱うマルチ決済専用端末は50を超えるブランドに対応し国内で唯一台湾の悠遊カードを扱う。このキャッシュレス関連機能(アクワイアリングメインシステム、業務フローシステム、端末提供機能など)を全国の金融機関へ提供。佐賀銀行へは包括加盟店契約を締結、加盟店開拓スキームを提供する。飛騨信用組合と奄美信用組合へは包括代理店契約を結び、同行の代理店として加盟店開拓を行う。また、同システムを共同利用する地銀が2行、複数の金融機関が利用を検討する。
23年11月からはJ-Debitのアクワイアリングを開始。発行者側と加盟店業務を行う側の受け取る手数料の上限が撤廃され、手数料設定が自由化されるなど採算性が改善。マルチ決済端末にJ-Debitのアプリを搭載できたことや利用者は普段使うキャッシュカードで決済できて利便性に優れ、積極的に推進している。【記事提供:ニッキン】
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