北洋銀行(札幌市)はこのほど、鶴雅ホールディングス(北海道釧路市)が実施している「持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みに賛同し、同社の「SDGs宣言」策定を支援したと発表した。両者は持続可能な社会の実現や地域社会への貢献などを目指し、SDGsに係る取り組みをさらに推進していく。
同行はSDGs促進、普及のため、道内のさまざまな企業のSDGsへの取り組みや同関連事業などを支援している。鶴雅ホールディングスは、(1)安心・安全への取り組み(ウイルス感染等予防対策、ISO9001によるホテルサービスの品質管理など)(2)地球環境への取り組み(地球環境維持、エネルギー削減など)(3)誰もが活躍できる職場環境づくりへの取り組み(従業員への表彰制度の導入、従業員への研修制度・資格取得支援など)(4)地域社会への取り組み(地域社会発展と貢献、地域との共生)―の観点から、SDGsへの取り組みを推進している。同行が同社の先進的、能動的な同取り組みに賛同し、今回の連携に至った。
北洋銀行常務執行役員で釧路中央支店支店長の織田亨氏は、「道内におけるSDGsを推進する当行と、すでにSDGsへの取り組みで多くの実践事例がある鶴雅ホールディングスさんと目指す方向性が一致し、今回の連携に至った。阿寒湖エリアでの環境保護に早くから取り組み、北海道を代表する同社を支援できることに大きな喜びを感じている」と述べた。
鶴雅ホールディングスは来年竣工予定で、ZEB Ready(年間で消費する1次エネルギー消費量がゼロ、あるいはおおむねゼロとなる建築物)の基準を満たした新施設「とうや湖鶴雅リゾート 洸の謌」の増改築工事を進めるなど、既存の運営施設に加え新施設でのSDGs推進も図っていく方針だ。同社の常務執行役員管理部長の冨樫一道氏は、「当社は10年ほど前から環境に配慮した取り組みを実施し、近年はSDGsの各項目に関連する取り組みにも力を注いできた。北洋銀行さんの支援を頂戴し、すでに実施している取り組みをより深化させ、新しい取り組みにも本格的に着手していきたい」と抱負を述べた。
鶴雅ホールディングス取締役副社長・大西希氏(写真左)と織田氏