収穫体験や試飲などが人気
北海道産ワインに対する人気が高まる中、秋の収穫期を中心に地元旅行会社が企画するワイナリーツアーや職場、友人グループなどによるワイナリー巡りが例年になく盛況だった。
現在、道内のワイナリーは、ワイン特区の指定などもあり、10数年前の2倍以上の55軒に増加。立地も全道に広がり、ヴィンヤード(ワイン用ブドウ畑)も拡大している。生産量も、国産ブドウを原料とする日本ワイン全体の約16%を占め、国内3位の約3300キロリットル(2019年)になっている。
こうした中で北海道では、道産ワインの生産・販路の拡大に力を入れる一方、北海道観光振興機構などが中心になってワインツーリズムを北海道観光の新魅力に育てる取り組みを進めている。
今秋のワイナリーツアーは、札幌圏に近い後志エリアの余市町や仁木町、空知エリアへの日帰りバスツアーが中心。果物狩りとセットにしたもの、温泉入浴や道の駅での買い物を加えたもの、ヴィンヤードでの収穫体験を組み込んだものなどさまざまだが、メインはワイナリーでの見学と試飲、それにレストランでの食事を楽しむというもの。少数だが日帰りでなく宿泊を組み込んだツアーもあった。どれも人気だったという。
札幌の旅行会社コープトラベルは、9月から10月末まで日帰り5回、宿泊付き2回のワイナリーツアーを実施した。各回ともすぐに定員に達する人気で、ツアー後の参加者アンケートでも評価が高かった。
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