機器などの購入費支援
北海道は、道内の宿泊事業者の新型コロナウイルス感染症対策強化への取り組みを支援する「宿泊事業者感染防止対策等支援事業」を実施することを決め、7月26日から申請受け付けを開始した。
旅館・ホテル、簡易宿所が感染防止対策のために必要とする空気清浄機やサーモグラフィーカメラ、ロールスクリーン、間仕切りなどの機器類の購入やリース、消毒液、マスク、フェイスシールドなどの必需品の購入、ポストコロナを見据えたテレワーク環境やバリアフリーの体制整備などの費用に対し、補助金を交付して支援する。
補助金の額は、通常分として今年7月2日から12月末までに支払う費用の2分の1以内、上限500万円を補助し、特例分として、昨年5月14日から今年7月1日までの費用に対しても、さかのぼって同様の補助を行う。
通常分には、さらに4分の1以内、250万円までの上乗せも行う。これまで国や自治体から補助を受けた事業の費用は対象外となる。
北海道は昨年度も、宿泊事業者の感染防止対策機器の購入に対する支援事業を実施したが、今年度は対象費用の範囲を拡大するとともに、補助金の総額も70億円(昨年度は2億8千万円)と大幅に増額した。
申請の受け付けは8月20日まで。9月17日に採択案件を決定し、申請者に通知する。
事務局は「対象事業を幅広く設定しているので、感染防止対策と安心安全な旅の徹底に活用してもらいたい。ポストコロナを見据えた体制整備にもつなげてほしい」と説明している。