札幌は冬季に芸術祭
北海道観光振興機構主催のメディア向けの観光説明会がこのほど、東京都内で開かれ、札幌、十勝、岩見沢、旭川などから観光情報が紹介された。
◇札幌市
札幌市は、2020年12月19日~21年2月14日に開かれる札幌国際芸術祭(SIAF2020)を紹介。3年に一度の札幌を舞台とした現代アートやメディアアートなどの祭典で、初回の14年、2回目の17年には夏~秋に開催してきたが、20年は地域の特色を生かすために冬に開催する。
SIAF2020のテーマは「Of Roots and Clouds:ここで生きようとする」。札幌、北海道の風土を題材とした作品などが展示される。札幌芸術の森、札幌市民交流プラザ、北海道立近代美術館、札幌大通地下ギャラリー500m美術館、モエレ沼公園など、札幌の各地が会場となる。
17年の開催では、会期57日間で38万2千人が来場。約3割が外国人を含む道外からの来場者となった。参加アーティストは151組、作品数は697点だった。
◇十勝エリア
十勝観光連盟は、十勝が舞台となったNHK朝のドラマ「なつぞら」の関連情報として、ドラマの世界を体感できるモデルコースなどを紹介した。ドラマの放送終了後も誘客につながるよう取り組む。
「なつぞら」のロケセットは、帯広市の真鍋庭園で登場人物が暮らした家や馬小屋、新得町で牧場の玄関や牛舎などを公開中。これらロケセットの見学を含め、「なつぞら」の舞台を巡るドライブモデルコースを提案している。
近年人気となっている冬の観光資源、豊頃町の「ジュエリーアイス」も引き続きPR。十勝川を覆う氷が海に流れ出し、波にもまれ、さまざまな形になって海岸に打ち寄せられた氷塊で、1月中旬~3月初旬ごろに見られる。透明度が高く、宝石のように輝くことからジュエリーアイスと呼ばれている。
◇岩見沢市
岩見沢市は、ログホテル「メープルロッジ」を拠点に自然、文化に触れる体験型プログラムなどをPR。夏、秋には農業や陶芸の体験、ワイナリー訪問のほか、サイクリングツアー、四輪バギー乗車体験など。冬にもスノーシュー体験やチューブそり滑りなどアクティビティが楽しめる。
◇旭川市
あさひかわ観光誘致宣伝協議会は、多彩な食を堪能できる旭川市内の繁華街を紹介。海鮮、ラーメン、地酒などが味わえる千店舗以上の飲食店が集まる「さんろく街」、路地裏の小路に居酒屋やスナックが並ぶ「パリ街」、8月にオープンした「旭川テック横丁」には、試食審査などで選ばれた創作和食やイタリアンなどの8店舗が出店している。
東京で開いた説明会