北海道新幹線が3月26日に開業1周年を迎える。北海道では1周年を祝うとともに、新幹線の集客効果を定着させようと、2年目に向け、函館北斗駅や函館駅前などでさまざまな記念イベントを実施する。北海道や地元の市町村、関係団体などで構成する記念事業実行委員会が主催する。
26日には、函館北斗駅で記念セレモニーと東京発の1番列車「はやぶさ1号」の出迎えを行う。函館駅前の広場でも、道南いさりび鉄道の1周年と併せた記念のステージイベントや観光をPRするイベントなどが行われる。
25、26の両日には、道南いさりび鉄道の「貸切列車試乗会」、函館北斗駅観光交流センター別館での物産展が開かれる。JR北海道や地元の市町によるイベントやセミナーも各地で行われる。
北海道観光振興機構では、開業1周年に合わせて関係市町と連携して、2月の青森、盛岡に続き、3月には仙台、大宮のJR駅構内で観光プロモーションを実施し、北海道新幹線と道内各地の観光をPRする。
北海道新幹線の1月末現在の利用者数は、在来線時代の1・7倍の約210万人となっており、道南地域を中心に国内外からの観光客が大幅に増加している。函館市では、2016年度上半期(4~9月)の観光客推計数が前年同期比14・1%増の約367万人。下半期が前年並みで推移した場合でも、通年では過去最高の540万人台に達する勢いだ。
北海道や北海道観光振興機構では、開業2年目に向けて各市町村と連携し、首都圏や関西圏の旅行会社へのツアー造成、東北各地への教育旅行誘致の働きかけなど、さまざまな宣伝活動を切れ目なく展開していくことにしている。
観光客でにぎわう函館朝市