北陸信越運輸局はこのほど、今年度の管内のビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)地方連携事業26件を決定した。台湾、韓国からの訪日観光客を中心に誘客活動を展開する方針。また両国に加えてオーストラリア、香港、中国、タイ、シンガポールからも各市場での新しいルートや観光資源の提案、プロモーションなどを強化し一層の誘客を図る。豪州市場では今年度から新たに訪日教育旅行誘致にも力を入れる。
県別の内訳は新潟県関係9件、長野県関係6件、富山県関係5件、石川県関係6件。
市場別の重点テーマは以下のとおり。
◎台湾
食、温泉、文化、歴史について誘客促進事業を実施するほか6月の小松〜台湾定期便就航や、台湾で石川県を舞台にしたTVドラマが放映されることを踏まえ新たな広域ルートを開拓。4〜12月は民宿宿泊や体験型観光など新たな観光魅力を広告などを通じてPRする。
◎韓国
8〜3月には温泉、スキー、食などを活用した商品造成へ現地旅行業者を招へい。併せて観光説明会や商談会を開催。4〜10月にはアウトドアスポーツなど新たな資源を紹介する。
◎オーストラリア
長野‐新潟スノーリゾートアライアンス実行委員会と連携したスキー客誘致を通年実施。併せてグリーンシーズンの魅力訴求、訪日教育旅行のPRも行う。
◎香港
北陸信越地域で連携した誘客活動を展開。4〜9月には立山黒部アルペンルートを活用した広告掲載などでマーケットを開拓、7月には奥只見郷へのマスコミ招へいに取り組む。
◎中国
新潟、富山、小松空港からの定期便を活用した姉妹都市交流や農業観光などの取り組みを支援。通年事業としては新規地区からのツアー定着を図るため四季や温泉、美食をアピールした旅行商品とのタイアップ広告を実施する。