JR西日本は12月3日、6回目となる「関西・北陸交流会」を大阪市北区のグランフロント大阪で開いた。両エリアの自治体、観光団体、経済団体、旅行会社、鉄道会社など約100人が参加。来島達夫社長は「北陸新幹線の敦賀から新大阪については昨年3月にルートが決定、公表された。敦賀開業から間を空けることなく一気に新大阪までの全線開業を強く望んでいる。引き続き力強い応援をいただきたい」と述べた。
関西と北陸の関係者が参加したパネルディスカッション「海の幸・山の恵み『美食・文化回廊』~ガストロノミーツーリズムのすすめ~」も開催。堀井良殷・公益財団法人関西・大阪21世紀協会理事長がコーディネーター、宗田好史・京都府立大学副学長、帯野久美子・インターアクト・ジャパン代表取締役、土村誠二・金沢市経済局産業政策課長、奥井隆・奥井海生堂代表取締役がパネリストを務めた。
堀井氏は「アンケートによると、訪日客はおいしく健康的な食事をしたいという。北陸は食文化に恵まれた宝の山だ」と3県の食を称賛。
宗田氏は「大阪万博で多様な日本の食文化を発信したい」、帯野氏は「地方に訪日客を呼び込むには、飛行機や鉄道など広域的な交通ネットワークで周遊ルートを構築することだ」、土村氏は「金沢市は金沢おでんを語る懇話会や食育の推進、料理人の海外派遣に取り組んでいる」、奥井氏は「世界のトップシェフが福井にいる。福井のおいしい食材を現地に来て、食べてもらいたい」とそれぞれ述べた。
参加者によるフォトセッション