北陸銀行と日本政策投資銀行が共同出資するほくほく応援ファンド投資事業有限責任組合は、石川県加賀市のよろづや観光(萬谷浩幸社長)に対し、優先株の引き受けを実施した。
同ファンドが実施する投資の第1号案件で、優先株2億円を引き受けた。よろづや観光は資金調達を通じ、従業員の確保や旅館のリニューアルなどを進める。
よろづや観光は山代温泉で「瑠璃光」「葉渡莉」の2旅館を経営。両行によると、よろづや観光は「『おもてなしは個性だ』『温泉エンターテインメント』をコンセプトに掲げ、ライフスタイルの変化やグローバル化・インバウンド需要に対応した新しい温泉の楽しみ方の提案に取り組んでいる」という。
同ファンドは、優先株や資本性劣後ローンなどの金融サービスを組み合わせながら、地域企業の成長や地域経済の活性化に向けた財務再構築、資本増強を目的に、今年1月創設された。