宮城県南三陸町の「南三陸ホテル観洋」がこのほど、第14回「マニフェスト大賞」(北川正恭審査委員長=早稲田大学名誉教授)の最優秀コミュニケーション戦略賞を受賞。授与式が東京・六本木のアカデミーヒルズで開かれた。
マニフェスト大賞は、全国の首長、議会、自治体、市民、NPOや地域を支える市民らの優れた活動を表彰するもので、まちづくりを互いに競う「善政競争」の輪を広げるために設けられた。今年は2619件の応募があった。
同ホテルは、東日本大震災の記憶の風化防止や教訓を後世に伝える活動の一環で、自社のバスで観光客らを被災地へ案内する「震災を風化させないための語り部バス」を運行。また、学びの場として「全国語り部シンポジウム」をはじめとする地域フォーラムを毎年開催している。
おかみの阿部憲子さんは「ここまで取り組みを継続できたのは『自助・共助』の考えを胸に、一人一人が課題に真摯(しんし)に向き合ってきたからこそ」と感謝を述べた。
授賞式の様子