
締結式の様子
東武トップツアーズは4月8日、和歌山県と「災害時における被災者の住まいの確保に関する協定」を締結した。今後想定される南海トラフ巨大地震などの大規模災害に備え、被災者の迅速な住居確保を目的としたもので、仮設住宅の整備に時間を要する中、既存の空室を活用する賃貸型応急住宅の提供を円滑に行う体制を整える。
協定では、和歌山県がアパートやマンションの空室を借り上げ、同社が入居受付や問い合わせ対応などの窓口業務を受託・運営することを想定。また、混乱が予想される災害発生時に備え、必要な対応内容を事前に定めておくことで、当日の円滑な運用を図る。さらに、日常時の防災訓練を通じて対応力の強化も進める。
協定に基づく主な協力内容は、①賃貸型応急住宅の円滑な提供に関する協力②建設型応急住宅の提供に関する協力③被災住宅の応急修理に関する協力④その他、住まいの確保に必要な協力―の四つ。
同社は今回の協定締結を機に、自治体や関係機関との連携を一層強化し、防災啓発活動やセミナー開催なども通じて地域課題の解決に取り組み、持続可能な社会づくりに貢献していくとしている。
締結式の様子