日本、中国、韓国の観光担当相が観光交流について話し合う第6回日中韓観光大臣会合が5月29日、韓国の江原道平昌で開かれた。大畠章宏国土交通・観光立国担当相、韓国の鄭柄国(チョン・ビョングク)文化体育観光部長官、中国の邵●偉(ショウ・キイ ●=王へんに其)国家旅遊局長が会談。東日本大震災からの観光の復興を目指し、3カ国の官民が支援策を協議することなどを盛り込んだ共同声明を発表した。
共同声明では、観光のリスクに対応した態勢の構築として、(1)東日本大震災による観光への悪影響を克服するため、政府、観光業界など官民が積極的に支援方策を協議する(2)相手国に危機的状況が生じた場合、自国内への正確な情報発信などに努力し、観光回復のためのプロモーションなどに最大限協力する(3)自然災害、テロ、疾病など危機類型ごとの危機管理マニュアルを共同で開発する──と明記した。
また、2020年に向け、3カ国の観光交流規模を拡大するための長期的な計画「ツーリズム・ビジョン2020」を観光当局間でまとめ、2014年末までに発表することにした。