厚生労働省は、地域資源を生かして雇用創出を支援する「実践型地域雇用創造事業」について、2017年度の第2次採択地域として愛知県田原市と大分県豊後大野市の2地域を決定した。12月から事業を開始する予定。
同事業は雇用情勢が厳しい地域で、地元の特性を生かした雇用創出事業を実施する際、1地域当たり年間2億円を上限に助成する。
田原市は農業を中心に漁業や観光で発展してきたが、農漁業では担い手不足や高齢化で就業者が減少、観光についても通過型になってしまい経済効果が上がっているとは言い難い状況にある。
同事業では、「渥美半島暮らしを体感!大地の恵みと海の恵み、人を紡ぐ観光地域づくりによる雇用創出プロジェクト」と銘打ち、観光地域づくりを担う人材育成を目的とした「観光事業参入セミナー」の開催や渥美半島の暮らしを体感する新しい体験型観光プログラムの開発などを行い、17年度からの3年間で135人の雇用創出を目指す。
豊後大野市のプロジェクト名は「ジオパークとエコパーク認定地域の挑戦~眠っている宝を掘り起こす。眠っている情熱を呼び起こす~地域が奮い立ち起業する『豊後大野を興す』雇用創造プロジェクト」。
国内に4カ所しかないジオパークとユネスコエコパークの認定地域となっている強みを生かし、観光人材育成セミナーや地域ブランドの開発などを進め、3年間で130人の雇用創出を目指すとしている。