陽性者発生時の指針に生かす
観光庁は5月30日、訪日外国人観光客の受け入れ再開に向けた実証事業として実施中のパッケージツアー15本のうちの1本で、ツアー参加者1人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。大分県に滞在中で、同県内の宿泊療養施設に入った。同行者3人は濃厚接触者とされ、当該ツアーは中止となった。
観光庁によると、感染が確認された参加者は、5月30日にのどの痛みの症状が出たため、医療機関で抗原検査を受けた。発熱はないという。同行者3人に症状はなく、簡易検査キットによる検査で陰性だった。
実証事業における感染者の確認について松野博一官房長官は5月31日の会見で、「観光庁では実証事業を基に感染拡大防止のためのガイドライン(指針)を策定することにしている。今回の事案を踏まえ、陽性者発生時の対応について検証し、ガイドラインに反映させたい」と述べた。