台湾観光庁と台湾観光協会東京事務所(東京都港区、鄭憶萍所長)は11日、日本の旅行業界に向けて「2024台湾観光アップデートセミナー・商談会」を東京都港区のホテルオークラ東京で開いた。
台湾観光庁の周永暉長官、台湾観光協会の葉菊蘭会長と共に、台湾のホテル、旅行会社、地方政府などの約50人からなる台湾観光代表団が来日。さまざまな誘致プロモーション施策も発表した。日本の旅行業界からは約150人が出席した。
周長官は冒頭あいさつで、4月3日に台湾東部・花蓮沖で発生した地震について「地震発生後間もなく、日本の皆さまより連日、言葉ではお伝えできないほど、多くのお見舞いと温かい激励のメッセージをいただき、感謝と感動で日々熱い思いでいっぱいになっている」と述べ、日本への謝意を表明。その上で「今回の代表団から現地の最新情報を仕入れて、安心して台湾旅行をお客さまに案内してください」と要請した。
葉会長は「台湾旅行をしていただけることも、間接的な台湾への支援につながる」と強調。「日本の最愛の友人たちが愛を持って行動していただけることを期待している」と話した。
セミナーでは、「多目的な誘致と新時代への観光施策」と銘打ち、2024年を訪台日本人旅行市場の完全リカバリーの年にすることを目指した数々の誘致プロモーション施策を発表した。
個人旅行客向けキャンペーンでは、昨年から実施している「5千元プレゼント抽選キャンペーン」の継続と台湾系航空会社4社と連携した「パスポート申請・更新で台湾へGO!キャンペーン」の実施などを打ち出した。エージェントサポートプログラムでは、「報奨旅行誘致助成金プログラム」「地方チャーター便誘致助成プログラム」「クルーズ客船誘致助成プログラム」「クルーズ台湾離島日程補助金プログラム」を紹介。コロナ禍で国内旅行にシフトした教育旅行の台湾への再誘致にも注力するとした。
当日は、台北駐日経済文化代表処の謝長廷大使、日本旅行業協会の小谷野悦光副会長らも出席。日台共に旅行業界の皆で頑張っていこうという気持を込めて「一起加油!(イーチィー・ジャーヨウ=一緒に頑張ろう!の意味)」の掛け声で拳を突き上げた。