和歌山大は19日、南海グループの南海商事と共同で、世界遺産・熊野古道周辺の旅行商品造成に取り組むと発表した。和歌山県も協力。6月をめどに学生が旅行会社にプランを提案する方針だ。
南海商事が運営する古道歩き体験施設「古道歩きの里ちかつゆ」(田辺市)とその周辺地域を和歌山大観光学部の学生(約20人)が視察、熊野古道の魅力を調べるとともに、南海商事のスタッフと意見交換しながら、ちかつゆを経由したプランを造る。
和歌山大は「旅行の企画体験を通じて、学生にマーケティングや経営の知識を学んでもらう」としている。南海商事は、学生の視点から熊野古道の魅力を再発見してもらい、周辺の活性化につなげる。旅行商品に決まった際の旅行会社との調整は南海商事が行う。
和歌山大は8月に韓国で開かれる、日中韓を中心とする観光学者の国際会議「東北亜観光学会」に参加し、造成した旅行プランを発表する。