世界遺産の地 視野に
和歌山県は11日、南紀白浜空港(白浜町)の愛称募集を開始した。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」と併せ、同空港の海外での知名度向上を目指しての取り組み。愛称に選ばれた名称の応募者には抽選で往復航空券などを贈る。募集期間は11月10日まで。
同空港では今年新たに国際線ターミナルの運用を開始したことから、同県は国際線の就航や訪日客の利用拡大につなげるべく海外での認知度向上を目指しており、今回の愛称募集に至った。
また、来年は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が登録20周年を迎えることから、愛称によって世界遺産の知名度アップも目指す。
愛称に求めるポイントとして同県は、(1)世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」をイメージできる(2)Kumano Sankeimichi(熊野参詣道)やKii Peninsula(紀伊半島)など、国際的に知られる呼称などにちなんでいる(3)分かりやすく、呼びやすく、親しみやすい―の三つを挙げる。「南紀白浜の名称は県内外で親しまれているが、世界遺産は国際的に知名度もあり、熊野古道や紀伊半島などを目的として訪れる外国人も多くいる」という。
愛称は応募作品から審査により決定。今年12月に発表する予定だ。採用された愛称を応募した人には抽選で最大3人まで、記念品とJAL南紀白浜空港―羽田空港ペア往復航空券を贈る。
応募資格はなく、何回でも応募可能だが、1回の応募につき1作品の応募とする。
応募はウェブと郵送で受け付ける。ウェブは応募専用フォーム(https://shinsei.pref.wakayama.jp/AsU0jxoA)から受け付ける。郵送の場合は、〒640―8585和歌山市小松原通1の1、和歌山県港湾空港振興課内南紀白浜空港利用促進実行委員会宛てまで。