和歌山県田辺市は12月15日、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が今年登録20周年を迎えたことを記念して、シンポジウム「南方熊楠と熊野」を明治大学駿河台キャンパス(東京都千代田区)で開催する。
シンポジウムは2部制で、県が生んだ博物学の巨匠、南方熊楠氏と熊野の関わりに焦点を当てた。1部は民俗学的分野、博物学的分野の研究に貢献した研究者に贈られる「第26回南方熊楠賞」を受賞した中沢新一氏が「熊野にわけいった熊楠」をテーマに講演。2部は中沢氏、真砂充敏田辺市長らによるパネルディスカッションを行い、「熊楠を通じてこれからの熊野をどのように捉えるのか」「熊野の今後の役割」について意見を交わしながら、熊野が持つ豊かな自然や文化の魅力、神秘性、精神性について語る。
参加は無料で、事前申し込み制。専用申し込みサイト=QRコード=または同市観光振興課、TEL0739(26)9929から22日まで受け付けている。申し込み多数の場合は抽選。