中紀バス(和歌山県由良町)は11月20、21日、モニターツアー「和食の源流を求めて」を開催した。インバウンドの取り込みを目指し、地元の資源とさまざまな「発祥」を融合させた地域独自の魅力を発信する。
今回のツアーは、かつお節やしょうゆなど和食に不可欠な食材に和歌山県発祥のものが多いことに焦点を当てて造成された。欧米やアジア各国の観光関連事業者が食材の収穫を体験し、生産者からの話を聞いて理解を深め、各食材を実際に味わって堪能した。
20日は印南町発祥のわさびとかつお節への理解を深めるため、参加者が真妻わさびの収穫を体験。
その後、同地区の安養寺に移動し、すし店「西麻布かみくら」(東京都港区)の店主、上倉孝史さんがかつお節を削り、わさびをすりおろして参加者にすしを提供した。有田市の箕島漁港、すさみ町のレタス畑なども訪問し、参加者は各地域で食材の発祥に関する知識を深めた。
同社は地元自治体と連携した今回のツアーを経て、和歌山県の魅力の発信、インバウンド誘客をさらに推進する方針だ。
まぐろを披露する上倉さん
レタスの収穫