2011年3月の東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた宮城県南三陸町。復興に向けたインフラの整備が進む中、町の中心「南三陸さんさん商店街」の隣接地に1日、震災伝承館「南三陸311メモリアル」が開館した=写真。「震災を通しての命の大切さを訴える」がテーマ。社会教育の一環として、修学旅行生や観光客ら多くの来訪が見込まれている。
館内には地区住民の震災時の体験談の紹介や、震災遺物などの展示ギャラリー、アートギャラリーのコーナーが常設されている。設計は新国立競技場を設計した建築家の隈研吾氏。隈氏はさんさん商店街も設計している。
川を挟んで震災復興祈念公園があり、両施設はデザイン性の高い「中橋」で結ばれている。公園は被災した町の旧防災対策庁舎を保存するほか、周囲を一望する丘が整備されている。