商船三井客船はクルーズ客船「にっぽん丸」を大規模改造する。乗船客の増加で、恒常的に船室が不足気味なのに加え、「高額でもいいから良い設備を利用したい」というニーズにこたえる。来年3月ごろには営業航海を再開する予定だ。
90年9月に竣工したにっぽん丸の客室は184室だが、改造では18室増やし202室(うちシングル6室)にする。これにより、利用可能な乗船客数は368人から398人となる。
一定規模以上の客室についてはスペースの拡大やバルコニー設置で居住性を良くする。
また、全客室にカードキーシステムを導入することでセキュリティー機能を高めるとともに、各種サービスの利用や精算を簡単にする。
船内での楽しみ方も多様化していることから、飲食やスパなど公室の充実を図る。
今年11月から工事に着手、習熟期間を経て、来年3月下旬から4月上旬をめどに営業航海に乗り出す。
改造後のにっぽん丸(イメージ)