四国4県や同地域の観光関連事業者らでつくる四国ツーリズム創造機構(会長=梅原利之・JR四国会長)は7日、東京都千代田区のメトロポリタンエドモントで、首都圏の旅行会社らを対象とした観光商談会を開いた=写真。約100人の四国関係者は、今年から来年にかけてNHKドラマの舞台となったり芸術イベントが開催されたりと、観光トピックが豊富であることと合わせて、各地域の取り組みを熱心にアピールした。
冒頭、4県がそれぞれ観光情報を紹介。9月放送開始のNHK連続テレビ小説「ウェルかめ」が徳島県、今年から3年にわたり年末に放映されるNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」が愛媛県、来年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」が高知県を舞台としていることから、各県ともドラマに絡め開催するイベントや関連のあるトピックについてプレゼンテーションした。
このうち坂の上の雲の舞台である愛媛県松山市は、旅行会社が松山への旅行を企画、造成しやすいよう作ったた観光施設の割引きっぷや、来年3月に開く、NHKと連携した展示施設「『坂の上の雲』のまち松山 スペシャルドラマ館」についてPRした。
また香川県は、来年7月19日〜10月31日に同県の直島や小豆島など7島と高松港周辺を舞台に開かれるアートイベント「瀬戸内国際芸術祭」を紹介。同芸術祭は、農村を舞台にし話題を呼んだ新潟のアートイベント「越後妻有アートトリエンナーレ」のプロデューサーらが手掛けるもの。世界初の島での芸術祭という。
同機構の平尾政彦・推進本部長は、「来年は旅行会社にとって、四国での仕事がしやすい年のはず。機構という新しい組織もでき、多くの観光客を呼び込めるよう、新しい取り組みを積極的に展開したい」と語り、旅行会社らと協力した誘客策への意欲を示した。
このほか商談会では、旅行会社や鉄道、航空会社との個別商談会を行った。