四国の広域観光組織として「四国ツーリズム創造機構」が発足した。設立総会が7月31日、香川県高松市の全日空ホテルクレメント高松で開催され、会長には梅原利之・JR四国相談役が、事業推進本部長には元JTB高松支店長の平尾政彦氏が就いた。四国4県、観光・運輸関係の企業が参加し、官民一体で四国観光を盛り上げる。
創造機構の発足に伴い、1993年に全国初の広域観光組織として創設され、四国の観光振興を担ってきた「四国観光立県推進協議会」は発展的に解散した。
創造機構には、四国観光立県推進協議会のメンバーだった四国4県とJR四国に加え、多数の企業が参画。事業推進本部は総勢10人体制。4県とJR四国のほか、JTB、日本旅行、日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)の4社から職員が派遣されている。
事業推進本部は、広報・宣伝、戦略的誘致、観光地づくり、国際観光などの各事業を推進していく。今後はアクションプランも策定する。これまで実施されてこなかった重点地域を設けたキャンペーン、首都圏に対する情報発信も強化する予定だ。
事務所は、香川県高松市の高松シンボルタワー内に置く。
設立総会には、来賓として観光庁の本保芳明長官が出席し、「今年は逆風の年ながらも観光産業の将来は明るい。四国には世界的にみても優れた観光資源がある。新組織で事業を推進し、成果を上げてほしい」とあいさつした。
香川・高松市で開かれた設立総会