複数の庭園が共通のテーマで連携して観光振興を図る国土交通省の庭園間交流連携促進計画登録制度、いわゆるガーデンツーリズム制度について、新たに「雪舟回廊」と「むさしの・ガーデン紀行」の二つの計画が登録された。
17日、広島市で開催される「全国都市緑化ひろしまフェア」で登録証交付式を行う。登録計画数はこれで10件となる。
雪舟計画は、室町時代の画僧・雪舟ゆかりの島根県益田市など中国地方の6市による雪舟回廊協議会が申請していた。
テーマは「雪舟の作品に出合うことができる旅」で、常栄寺庭園(山口市)や医光寺庭園(益田市)など雪舟が造ったとされる庭園や、雪舟山水画の最高傑作とされる国宝「四季山水図」を鑑賞できる毛利博物館・毛利氏庭園(山口県防府市)を巡り、雪舟の世界観を追体験するストーリー。
むさしの・ガーデン紀行は東京都武蔵野市など6市で成るむさしの・ガーデン紀行連絡協議会が申請。国分寺崖線(ハケ)と玉川上水が緑のベルトを形成する「水と緑と歴史の回廊」がテーマ。東京の癒やしのスポット、オアシス的空間を体験できるツーリズムを提供する。