再びクルーズを安心して受け入れるために―。国土交通省は8日、観光振興事業費補助金として「上質かつ多様な寄港地観光の促進等に対する補助事業」の公募を開始した。クルーズ振興のための地域協議会、自治体などを対象に、新型コロナウイルスの感染拡大防止にもつながる寄港地観光の活性化に向けた事業を支援する。締め切りは29日。
新型コロナの流行で国際クルーズ船の寄港がなくなる中、国交省による「クルーズの安全・安心の確保に係る検討・中間とりまとめ」、日本港湾協会による「クルーズ船が寄港する旅客ターミナル等における感染拡大予防ガイドライン」の策定を踏まえ、受け入れ環境の整備を進める。
補助対象の事業は、クルーズの寄港地ツアーの魅力向上(寄港地の観光中の感染防止対策や、クルーズ船社と地域の相互理解の促進のために必要な調査など)▽地方での消費拡大につながる地方発着モデルクルーズの実施(感染拡大防止対策を行ったフライ&クルーズ商品を造成するために必要な調査など)▽クルーズ船のさらなる寄港促進(感染者の乗船の恐れがあるクルーズ船に関する検討を含む、港湾における船舶航行の安全性の検証に必要な調査など)。補助率は2分の1以内。
国交省のホームページに募集要領が掲載されている。申請書を作成して地方整備局、地方運輸局に提出する。