国土交通省の自転車活用推進本部はこのほど、優れたサイクリングコースを認定する「ナショナルサイクルルート」の候補として、「トカプチ400」(北海道)など3ルートを選定したと発表した。第三者委員会による審査を経て指定する。
ナショナルサイクルルートは、自転車観光(サイクルツーリズム)による地域活性化を目的に、2019年度に創設。(1)延長がおおむね100キロ以上(2)経路などの路面表示、案内看板が設置されている(3)鉄道駅などにレンタサイクルや着替え場所を備えたゲートウェーが整備されている(4)ルート直近にサイクリスト向け宿泊施設がおおむね60キロごとにある―など一定水準に達しているルートを候補に選定する。
「トカプチ400」のほか、「太平洋岸自転車道」(千葉、神奈川、静岡、愛知、三重、和歌山各県)、「富山湾岸サイクリングコース」(富山県)が候補に挙げられた。
トカプチ400は帯広市を起点に、上士幌町から大樹町までを8の字で結んだルートで、延長403キロ。富山湾岸サイクリングコースは氷見市―朝日町間の、延長102キロ。太平洋岸自転車道は千葉県銚子市―和歌山市の延長1487キロ。指定されれば最長のルートとなる。
延長約180キロのつくば霞ヶ浦りんりんロード