国土交通省は、鉄道に関する優れた取り組みを表彰する第22回「日本鉄道賞」の大賞、特別賞、計5件を発表した。大賞には、相模鉄道と東急電鉄の直通線開業の取り組みを選んだ。特別賞では、豪雨被害から11年3カ月ぶりに全線開通した只見線、ローカル線の存続戦略のヒントとなる牟岐線の鉄道・バス連携の取り組みなどを表彰した。
有識者などでつくる選考委員会(委員長・古関隆章東京大学大学院工学系研究科教授)の書類選考、オンラインヒアリングを経て選定した。
大賞は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構、相模鉄道、東急電鉄による「新横浜線開業 つながる相鉄線・東急線~総延長約250キロにおよぶ広域鉄道ネットワークの形成~」。コロナ下でも着実に準備と建設作業が進められ、2023年春のダイヤ改正で相鉄・東急直通線が開業。新横浜駅、新綱島駅の営業も開始された。「首都圏大ネットワークの重要な一部をなす広域の利便性の高い統合的列車運行が実現したことは、私たちの都市生活の質向上に向けた明るい未来を示してくれる」と評価した。
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