政府は14日、2011年度版の観光白書を閣議決定した。10年度の観光の状況では、国内宿泊観光旅行の指標となる国民1人当たりの年間の旅行回数が1.56回、宿泊数が2.39泊となった。数値は暫定値だが、観光立国推進基本計画に掲げた10年度の宿泊数の達成目標4泊を達成できないことが確実になった。
観光庁の旅行・観光消費動向調査に基づく。四半期ごとに無作為に抽出した国民の動向を調査。国内宿泊観光旅行は、観光を目的とする旅行で、出張や帰省などは含まない。
10年度の暫定値は前年度に比べて回数で0.02回減、宿泊数で0.17泊減だった。現行の調査手法を採用した04年度以降の最高値は05年度の1.77回、2.89泊で、その後は低調に推移している。